看護師が仕事を辞める主な理由として、スキルアップ・人間関係・健康の3つが考えられる。スキルアップの場合は、例えば資格を目指していて、それがより取りやすい職場に移るための退職というものだ。このような退職については、ある程度仕方がないといえる。しかし、その場合でも決断する前に、本当にその職場を辞めた方が資格取得にプラスになるのか・今の職場ではだめなのかということを、もう一度考えてみた方が良いだろう。
人間関係の場合は、決断する前に信頼できる先輩や友人に事情を説明し、意見を聞いてみると参考になるだろう。人間関係の場合はその職場が嫌で離れても、他の職場でまた同じような問題が出てくる可能性もある。そうならないためにも、どのような点が耐えられないのかということをよく考えることだ。今の職場で所属する科を変えてもらうなど、退職以外の方法がないかをもう一度検討してから決断することが望ましい。
健康上の理由の場合、退職を考えるほどの心身の辛さがあれば、退職を決断する前に患者として病院へ行き、担当医に相談するべきだろう。そこでは似たような事例もあるはずなので、仕事を辞めた方がいいのか・治療をしながら勤められるのか・あるいはしばらく休養を取る形にした方が適切なのかというアドバイスも聞けるはずだ。
このように、看護師が退職を考えた時すぐに決めてしまうのではなく、退職が最善の方法なのかをよく検討した上で決めることが望ましいだろう。